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人生の折々に拾った言葉(パラブラ)の雑記帳です
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六花の街

2017/05/28 15:44
うめきうめきいま流氷は接岸す

友逝くや根釧原野揚雲雀

蒲公英や屯田兵の村に入る

クラークの指さす彼方柳絮舞ふ

しんしんとしんしんと沁む新樹光

軽鴨はでんぐりがへし蓮開く

秋麗ポプラ並木の影太し

けちけちとせずに積りぬ黄落期

さくさくとときは刻めり枯葉道

ほつとけや散乱反射風花す

ひとしづく雨ひとひらの雪と化す

鐘響く雪に音なし時計台

窓をぶつちんちん電車玉霰

原色の屋根に波なす氷柱かな

暮れ初むる街透き徹り雪まつり

(り)
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5句

2017/05/12 22:14
蒲公英やがたりがたりと水車小屋

表札は亡父のままや落椿

惚けし母からりと揚げり蕗の薹

泣虫も餓鬼大将も端午かな

下町に一陣の風祭笛

(り)
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5句

2017/04/14 16:12
春一番回送列車と過ぎゆけり

水ぬるむ木綿豆腐にけづり節

童顔で逝きたる友や春の夢

麗らかやバケツに絵筆渦の色

花吹雪蹴散らしボール遊びの子

(り)
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春5句

2017/03/14 15:54
せせらぎや鞭声粛粛猫柳

温む水アキレス腱を伸ばしをり

雪融けて面構へよし鬼瓦

弘徽殿の夜の深みや雛灯り

船を漕ぐ惚けし母や猫さかる

(り)

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春の灯5句

2017/02/13 21:37
灯台やいま流氷は接岸す

雪を踏む音や交番赤洋灯

冬ざれや白身の厚き茹で玉子

声寄せて伸びる日脚や通学路

春雨や魔女の一撃妻眠る

(り)
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いつものように

2017/01/28 04:22
そろそろはじめようか

いつものすり切れたボロ靴を履いて
いつものように
いつか終わることわかってるけど
いつ終わるか知れない道を
いつものように
いけるところまで
いくしかないから
いつものようにまた

(試)
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初春5句

2017/01/13 04:19
犀川も戸隠山も冬の色

除夜の坂惚けし母と善光寺

禿頭に香煙浴びて初参

吊橋を揺れて揺らして去年今年

手漉き紙の背筋を伸ばし筆始

(り)
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5句

2016/12/22 01:52
生国の貌で水鳥戯れり

一陣の風追ふ鷹や古戦場

から風や耳半分の石ぼとけ

新聞の見出したてよこ置炬燵

とろとろと冬至南瓜はまろまりぬ

(り)
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5句

2016/11/14 00:30
魚屋も八百屋も釣瓶落しかな

柿吊す茅葺屋根や雨宿り

秋深む字引に言葉拾ひをり

犀川に一番星や芒散る

影深く降ろし息つく刈田道

(り)
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5句

2016/10/13 21:22
秋桜や風の濁りも気にとめず

懐の寂しさつげるちちろ虫

しぶ柿やいがぐり頭にきび面

案山子にもボロ着ふだん着一張羅

迷ひ入る糺ノ森や照紅葉

(り)
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5句

2016/09/13 00:54
水打ちてほどなく四十九日かな

単眼をはきと颱風迷走す

秋うらら二十歳の頃のきみの肌

ひろごれる雲の船団遠案山子

真田藩十万石や稲すずめ

(り)

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3句

2016/09/12 14:38
かぶりつく西瓜に母のほうけ顔

連れあひと秋刀魚一本燗二合

秋茄子や秋より深き色帯びぬ

(り)
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2016/09/08 10:34
わけを打ち明けられてみれば
そこにあるのは箱庭の
吹きっさらし
はるかむかしに向きあった
餓鬼大将たちの古戦場
いつもみのらぬ林檎園
そんなことにも気づかなかった
ただの空

渦に巻かれてここに在るのは
子どものころの学級委員の
宿題を果たすためなのか
幹の動脈からわかれた
枯木の枝が空にはえ出して
もやもや病の血管みたいに
よるべなく
クモは巣をつくっている

吹き出物に満ちあふれた
卑小な宇宙のお椀の表層に
いつか咲いたはずの桃の花が
散らばっている
どこへ行こうと此処にあり
どこに在ろうと尽きもせず
それでも微かな彩りもとめ
ひろがってゆく

不慣れな定年退職者の
不慣れな痴ほう老人の
さして深刻でもない孤独が
ぶつかりあっている
虫眼鏡で覗きつづけていたら
サイクロンに呑み込まれたまんま
やっと遠くから望遠鏡で
眺められるような気がしてたのに

一本のかろうじての鍬で
老いた素人農夫が
耕しはじめた
春は疾うに過ぎ去った
痩せこけた畑地を
生きものの気配失せた土くれを
植えるもの未だ決めかねて
降り下ろしてゆく

(思)
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5句

2016/08/13 18:25
友逝くやらせん階段蝉時雨

御巣鷹に沈思黙考沢の蟹

ためらひを楽しみながら踊の輪

蔓さぐり笑ふ西瓜を刈入れり

送り火の一期一会に送られて

(り)
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5句

2016/07/12 23:01
遊説の声高らかに海開き

王将の逃げ道さぐる夕立雲

婆ちやんの卓袱台色の麦茶かな

川下り竿の先入る夏の霧

風鈴の声や夫婦は無口にて

(り)
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5句

2016/06/13 19:07
藍薄き戸隠山や夏暖簾

紫陽花や天水ころと転がれり

緑陰に白球一つ動かざり

朝刊の見出し驚し明け早し

汗拭ふ列の尻尾で電車待つ

(り)
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青木島5句B

2016/05/30 16:52
送火と老母残して帰参せり

霧晴れて十万億土稲穂道

妻女山髻山も紅葉かな

掛稲にまろき尻向く塞の神

都落ち迎ふる火の見櫓かな

(り)
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青木島5句A

2016/05/28 13:17
首塚の山に竹の子顔出せり

草笛や家名手柄はあらざりき

陣触れはお国訛りや雁の列

色鳥も四方ちりぢりに陣太鼓

国造る神鶴翼に天の川

(り)
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青木島5句@

2016/05/26 18:57
米蔵に罅ざつくりと雪解川

雪のひま兜被る鬼瓦

林檎咲く大峰山にプチ天守

嫁御さも里人となり田植笠

槍構へ石垣攀ぢるかたつむり

(り)
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五月

2016/05/12 17:10
深井戸の水汲み上げて五月来る

姨捨にだんだん畑雲の峰

塗り替へし漆喰の蔵鯉のぼり

励まして励まされては柏餅

艶のある信州訛り柿若葉

(り)
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鉱炉

2016/04/22 23:09
夕陽が雲を融かしてゆく
夕陽が山を焼いていく
枯れた感性が
腫れあがる
それでもと頭を
もたげようとしている

(試)
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5句

2016/04/13 01:05
首傾ぐフラスコふたつ日は永し

春宵や市電溶け入る街明り

すがすがと風吹きぴんと立つ薊

自惚れも素飛ぶ蒲公英畑かな

言ひ過ぎにはらわた凭る夜半の春

(り)
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孤高の桜

2016/04/11 22:29
孤高の桜が
散らす
花びらを浴びる
タッチの差で最後の夢
消えた水泳のレジェンド
晴れた丸顔
独り怖れず
散るに惑わず

(試)
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きっとどこか

2016/03/28 23:40
リズムに乗って飛び跳ねなくても
前へはゆける
いまさらしたり顔で眺めるのは
ゴメンだけれど
同じ拍子を取っていかなくても
生きてはいられる
もっと激しくもっと強く
在ったのなら
どこへ行けたんだろう
どこへ行こうとしたのだろう
きっとどこかへ行けたはず
きっとどこかへ行けなかったはず

(試)
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春の風

2016/03/25 23:24
解析概論を読みたくなって
神田神保町をぶらついている
ギターを弾きたくなって
お茶の水からマドリードの
プエルタ・デル・ソルへと
さまよってゆく
春の風が目を覚ます
小鳥の声が妙に騒がしい

(試)
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異動

2016/03/24 23:22
荷をほどいて
もって来たもの
みんな並べてみる
捨ててきたもの
埋めてゆく
後悔が埋まってゆく

携えてきた本
棚に整列してみる
途ぎれ途ぎれ
つながらなくなった文脈
追っかけてみる

置き去りにしてきたノート
めくってみる
拠り所はたよりなきここ
もうここから書き継いで
ゆくしかない

(試)
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籠城

2016/03/23 23:10
籠城のようなもんだよ
ハラを決めたんだから
あれこれ迷ったところで
出て行って勝算
あるわけでもなし
それで進むしかない
飢えて尽きるまで

(試)
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ならんだから

2016/03/22 22:55
ならべられたまま
ならんでいる
ならんだまま
でなくてもういいのに
ならべられたまま
ならんでいる
ならんだまま
いきをしている
ならんでしまったから
ならんだまま
ことばをはいている
ならんできたから
ならぶためにいきる
ならんでいたかったと
くやんでいる

(試)
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未練

2016/03/20 23:27
おいこしてゆく未来
おいこされていく足元を
逃げ腰でカクカク
見つめている
投げうったという未練
とりもどせない四辻に
もどる術はない
はずれもあたりも
くじは引けない

(試)
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追憶

2016/03/19 23:10
サヴァンナの頭上
林冠にびよ〜んと
掛かった吊り橋を
渡ってゆく
森の民は森を歩く
ハナバチは運んでゆく
ひょうひょうと生きて
消えていったひとがいる

(試)
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マリンバ

2016/03/18 23:18
もち上げるからだ
もち上がるいのち
生まれあれば
支えられ
重さとなって
計られ 
抜けおちて
いのち
雲になれずに
もちこまれた
いのちという
やっかいな重み
計られはじめてから
晒されているだけの重み

ああマリンバのざざめきが
ぶなの森の樹冠から
いっせいに降ってくる

(試)
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郷里

2016/03/17 23:30
うねる森 渦巻く段段畑
降水確率ゼロの自信にあふれた空
いく山越えてあの通り(ストリート)
あの公民館にあの鍛冶屋
あの学校が あの病院があり
人が生えて土に立つ
何かが消えて何かが残る

(試)
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5句

2016/03/13 18:13
遅き日やはさみを入れるもの数多
生きざまに言葉は要らず猫柳
雛流す平安京の夜深し
仏和辞書めくりめくれて桜餅
風光る屋根裏部屋の声高し

(り)
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学級委員の宿題

2016/03/08 22:49
わけを打ち明けられてみれば
そこにあるのは箱庭の
吹きっさらし
はるかむかしに向きあった
餓鬼大将たちの古戦場
みのるに間のある林檎園
そんなことにも気づかなかった
ただの空

渦に巻かれてここに在るのは
子どものころの学級委員の
宿題を果たすためなのか

(試)
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2016/03/04 23:54
幹の動脈からわかれた
枯木の枝が空にはえ出して
もやもや病の血管のように
細くよるべなさげに
ハチの巣をつくっている

(試)
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桃の節句

2016/03/03 22:53
真空に満ちあふれた
宇宙のお椀の表層に
桃の花が散らばり
ひろがってゆく
どこへ行こうと果てしなく
どこに居ようと止めどなく
それでも彩りいろいろに
ひろがってゆく

(試)
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2016/02/27 23:20
流れ星
さっきまで
見られてばかり
だったのに
流れて落ちる人の星
運は離れて目星は立たず
金星あつめる老獪な
力士のちょっぴり
薄い髷

(試)
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蜂雀

2016/02/24 23:36
みすゞ飴を
舌で絡めながら
甘さをちょっと齧り
弾力を確かめてみる
蜂雀が頭のなか
ホバリングを繰り返しながら
彩を振り撒きはじめた

(試)
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日脚は伸びて

2016/02/22 22:31
食ってきたもの
食われずきたもの
冷凍庫に
入り浸っていた
ものたち
エビフライに水餃子
酢だこにマリネに中華丼
大むかしの食い残り
食いかけ非常食
思い出してチンして
解かし食べる
まだ食える
また食えた
日脚は伸びて
まだ行ける

(試)
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身上

2016/02/20 22:27
もとめないこと
愚直であること
淡々とつづけていること
いつも手帳をぶらさげて
歩いていること
書くのをやめないでいること
見つめてみること
耳を傾けていること
あきらめ切ること
未練なくきっぱりと
のこりを行くだけのこと

(試)
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5句

2016/02/12 17:31
寒暁や観音さんもお目覚めか
折畳み傘の骨接ぎ玉霰
数珠繋ぎ光欲しがる凍豆腐
燈台や流氷ただいま接岸す
緑鬼黄鬼も交じり鬼やらひ

(り)
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2016/02/10 23:13
あなかんむりの空に窓
あめかんむりに雲や雪
うかんむりの家には室
おいかんむりの者は老
おおいかんむり覇に覆
くさかんむりの花や草
だいかんむりは奮に奪
たけかんむりで算と答
はつがしらは登り発つ

かぶっていたかんむりの結び
そろそろほどきはじめようか

(試)
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かなとこ雲

2016/02/09 23:13
なにかをなすなんてことよりも
いきたいままにそこに在る
ってことのほうがずっと
生きているってことなんでしょう。
海に沈んで海月となって
山に登ってかなとこ雲をおよいで

(試)
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心境

2016/02/08 23:16
さして深刻でもない孤独が
ぶつかりあっている
不慣れな選択退職者の孤独
不慣れな痴ほう老人の孤独
虫眼鏡で覗きつづけていたら
いつのまにかサイクロンに
呑み込まれたまんま
時かけぬけて浦島太郎の孤独
やっと遠くから望遠鏡で
眺められるような心境
になった気がしていたのに

(試)
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ひとりよがり

2016/02/07 23:30
折れやすい冬日の先に
力なくきょうも
私の世界が広がっている
まだ地平は
見えていない
だからまったくの失敗人生だったと
断定するわけにもゆかず
玉虫色の恋
見るものも見ず
聴くものも聴かずの
ひとりよがり

(試)
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最後のほそ道

2016/02/06 22:37
空白の一週間で
減らすはずだった荷物が
また一つ増えた
残りの一生は
直線距離を行きたいけれど
やっぱり迷走をゆくのだろう
精根尽き果てたってこと
あったのだろうか
よけては悔いに頭ぶっつけて
けっきょく魅かれるまま
いくしかないのか
曲がりくねった最後のほそ道

(試)
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2016/02/01 22:15
人間が多すぎるんだ
いつからこんなに
繁殖している
シロアリみたいに
だれがこんなに
連れて来た
どこからどっち
選り取り見取り
エー格好シーだけど
一方通行に

(試)
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故郷

2016/01/31 22:55
なにもかもがやっと
気にならなくなって
なにもかもからやっと
自由になれそう
雪が雨に変わっていくのを
ただずっと見つめている
故郷の英雄真田信繁が
本陣めがけて突っ込んでゆく
雄姿をずっと眺めている

(試)
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いつか

2016/01/30 23:29
鈍重に時間を刻む
土蔵の壁に
しゃらしゃらと
しめり雪ざらめ雪
灯をともして
いるのだろうか
あたりまえのように
内蔵したまま
漏れて来ぬ
しめり雪ざらめ雪
沈黙の重心
植え込んだまま
消えかかった
土壁の家紋
乾き雪
きっと
いつか
風花

(試)
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雪あられ

2016/01/29 23:18
てんぷらを揚げる音がして
雪あられが落ちてきた
ぱらぱらと歯切れよく
しょせんは水と油の
化かしあい
離れちまえば
ドーってことない
ふっきれそうな
気になった

(試)
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